【勿体無いおばけ】100円以下の利益でフリマアプリに出品する利用者【利益なくてもOK?】

マーケティング
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メルカリ総合研究所(運営:株式会社メルカリ)は、全国のフリマアプリ利用者1,030名を対象に、「100円以下の利益でフリマアプリに出品する利用者」の意識・実態調査を実施 しました。

それによると、利益度外視で出品する人たちが一定数いることがわかりました。

採算度外視の理由は「もったいない」から

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000086.000026386.html

少額取引利用者は高額取引利用者より、約2割「捨てることがもったいない」意識が高いことがわかりました。
少額取引利用者のフリマアプリ利用目的TOP3は、1位「不要品を処分するため(73.6%)」、2位「捨てることがもったいないため(62.3%)」、3位「お金を得るため(59.2%)」。

高額取引利用者と比べ「捨てることがもったいないため」の回答が多く、15.7%の意識差があります。それに加えて少額取引利用者が商品が売れた時に「嬉しい・楽しい」と思う理由1位は、「使えるモノを捨てる罪悪感がなくなるから(63.6%)」。高額取引利用者と比べて、23.9%と意識差が顕著に表れています。

売れることに男女間でも意識の差が

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000086.000026386.html

少額取引利用者の中で商品が売れることで、男性は女性より「他者からの承認」を感じ、女性は男性より「まだ使えるモノを捨てる罪悪感の軽減」を感じている傾向が見えてきました。
少額取引利用者が商品が売れた時に「嬉しい・楽しい」と思う理由は、男性は女性よりも「他者に評価されたと感じるから」の回答が多く、22.8%の意識差。これは承認欲求にもつながります。そして、 女性は男性よりも「使えるモノを捨てる罪悪感がなくなるから」という回答が多く、8.7%の意識差があるようです。

「メルカリハイ」 という承認欲求

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000086.000026386.html

いまや日本のフリマアプリ利用者は、延べ3,000万人以上にのぼります。「不要品をお金に換えられるから」と解釈する人もいますが、今回の調査では、同利用者の約4人に1人が、いわゆる「少額取引利用者」であることが分かりました。それだけ、単なるお金儲けとは違う“別の価値”を実感している人が多い証拠でしょう。

5割以上の男女が、フリマアプリの利用後に「身の回りで売れるモノを探すようになった」と答えており、自己承認を得られたことでハイになり、いつの間にかモノをやり取りする喜びにハマっていく様子が見てとれます。
たとえ少額の利益しか得られなくても、出品した時点で「捨てる罪悪感」から解放される。さらにそれが誰かに売れることで、高度な「承認欲求」が満たされる。そしてそれが一種の快感「メルカリハイ」へと繋がり、つい身の回りの売れそうなモノを探すようになっていくのです。

これはSDGs(持続可能な開発目標)か、承認欲求か

SDGsという高い消費者意識を持った行動なのか、売れたという承認欲求なのかはまだわからない。しかし、日本人の心にまだ「勿体無いお化け」が住み着いているのは確かだろう。フリマアプリで売るために買うという本末転倒さえ起きなければ。

「「100円以下の利益でフリマアプリに出品する利用者」の意識・実態調査を発表 約4人に1人が100円以下の少額利益でフリマアプリに出品」より

萩原崇(@t_panda123

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