【歩けるの!?】車いすの人でも歩ける人はいます【ただし条件付き】

慢性疲労症候群・筋痛性脳脊髄炎(CFS/ME)
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車いすに乗っている人が急に歩き出す瞬間を見たことがある人は多いのではないでしょうか?
歩いている姿を見ると「なに?歩けるじゃない?仮病?」なんておもってしまうかもしれませんが、それは大間違い。

車いすを使っている人には病気の段階があります。完全に歩けない下半身が完全麻痺の人や事故などで下半身をなくしてしまった人から、家の中でトイレまでは伝い歩きで行ける人、這ってなら動ける人まで様々な状況が考えられます。それでは車いすと歩行の誤解を解いていきましょう。

【あくまで】うちの妻の場合、10メートルが最高

慢性疲労症候群・筋痛性脳脊髄炎のうちの妻の場合、普段の外出は電動車いすを利用しています。しかし、室内では壁伝いに10メートルほど歩くことができます。その際には杖や歩行器を使って移動しています。

しかし、外出の際には段差を超えるためや狭いところに入るために車いすから立ち上がり、うちの妻の場合つえを使って歩行することがあります。それを見ると「なんだ、歩けるんじゃない」なんて言葉が聞かれますが、間違い中の間違いです。無理やり歩いているにしかすぎず、そのあとは息も絶え絶えです。

慢性疲労症候群・筋痛性脳脊髄炎と車いす

車いすは、歩けない人が使うもの。そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。 安全に移動し、行ける場所を広げる、できることをふやすという意味では、車いすは心強い相棒です。

慢性疲労症候群・筋痛性脳脊髄炎の患者さんたちは病院に行くために、車いすを使用します。

慢性疲労症候群・筋痛性脳脊髄炎の中でもPS値によって動作後の疲労の蓄積が異なります。とくにPS値が高い人ほど動いた後の疲労度は高くクラッシュ(激しい消耗、衰弱、症状の悪化を引きおこし、何日も、何週間も、身動きの取れないほどの症状に苦しむ全身性労作不全のことです。睡眠や休息で回復する一般的な疲労とは異質のものです。)を起こしてしまいます。それを防ぐために車椅子を使う人が多いのです。

見た目が健康そうに見える患者たちは、苦しい症状の上に、「ただ怠けているだけ」「心の問題」と周囲から理解されないばかりか、車いすを使うということにも苦しめられています。

高齢者と車いす

高齢者が車椅子を使って自分で好きな所へ 自由に行けるというのは夢のようです。しかし、なかなか手押しの車椅子で室内はで1人でも車輪を手で動かせれば移動はできますが、屋外へは介助の人間が必要になってきます。
室内はほどんどがバリアフリーになっているので問題ありませんが、 屋外は段差もあったり凹凸があるのでなかなか1人では行動出来ません。
その際に介助者をつけて、車いすで外出することがあり、そのイメージが車いすに対して強いという人は多いのではないでしょうか。

「白杖=全盲ではない」のと一緒

白杖を持っている人がすべて全盲ではないのと一緒で、慢性疲労症候群・筋痛性脳脊髄炎の人も一歩も歩けない人ばかりではありません。もちろん、一歩も歩けない人もいます。車いすは歩けない人の道具なのではなく、本人が希望する生活を実現するための道具だと考えていただければ幸いです。

萩原崇(@t_panda123

コメント

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